逃げるしっぽを追いかけろ

生物学専攻大学院生の趣味ブログ・マイペース更新

ホークアイの足跡考察(8割妄想)

東京メトロで、12月13日までホークアイADトレインが運行していた。

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もうすっかり運行期間も過ぎてしまったし、電車の込み具合から言って写真を撮ることも難しかったのだが、個人的に床面広告の作りこみで気になることがいくつかあったのでまとめておく。

特に意図の無い表現だったかもしれないが、実際に広告作成者の方がこだわったポイントだったとしたら面白いと思う。そもそもこの足跡の画像、どこまで考えてどうやって作っているのだろうか。

 

・歩幅の考慮

リンク先の画像からも確認できるのだが、ホークアイが4歩歩く間に、ケイトは5歩弱歩いていることが分かる。靴のサイズはもちろんのこと、きちんと歩幅(≒体格)の違いが表現されているのだ。

 

また、このことから妄想すると、この足跡がつけられたとき、ホークアイがさっさと歩きケイトが少し速足でついて行く状況・またはケイトがちょこまかと歩いていきホークアイがそれについて行く状況(という設定)だったのではないだろうか。

人が誰かと歩いている時、心理的に互いの距離が近くなるほど歩行速度が近づくというのは有名だが、歩行リズムも近づくという通説がある。速い方が遅い方に合わせる前提に立ってしまうが、例えば背の高い彼氏と背の低い彼女がいたとしたら、彼氏が彼女に歩行速度を合わせるとともに、一歩一歩を踏み出すタイミングも無意識に合っていくはずで、そうなると彼氏の歩幅は彼女の歩幅に近づいていくと考えられる。これは別に恋愛関係に限らなくて、友人と歩いている時に少し意識してみると、会話が盛り上がったりしている時ほど歩行の速度やリズムが揃っていることに気づく。

ホークアイとケイトに関しては、この歩幅が揃う現象はあまり起きていないように見える。ドラマを実際に観てはいないのだけれど、2人で微妙に打ち解け切らないまま雪の街を歩くみたいなシーンがあるのでは?という妄想だ(単に対格差を表現するためだけの歩幅の差かもしれないけど、そこまで想像した方が面白い)。

 

ホークアイは足を引きずりがち

ホークアイの足跡をよく観察すると、つま先側に少し引きずったような跡がある。ケイトの足跡には見られない。

 

雪についた足跡からわかることには常々興味があったので、これを機会に武闘家や軍人の歩き方について少し調べてみた。が、ネットだけではあまり情報を集められなかった。

例えば、日本の古武術だと、歩き方の基本がすり足という話はよく耳にする。これが癖になれば、雪の上を歩いたとき、雪の表面を足が擦るかもしれない。

また、軍人や自衛隊の歩き方を見てみたくてyoutubeを漁ったが、意外と何気ない時の歩き方が映った動画を見つけるのは難しかった。

ちなみに、豪雪地帯などで転ぶのを防ぐには、歩幅を小さくして足の裏全体で踏みおろすと良いらしい。雪の地面に対して斜めに踏み込むと、滑ってしまう。

 

ホークアイの足跡に戻ってみると、かかと部分からつま先までくっきりとしており、きちんと踏み込んでいることがわかる。雪の上でも滑りにくい踏み込み方と言えるだろう。一方、けり出しはどうだろうか。けり出した後の足の位置は少し低いかもしれない。これは、武闘的なすり足の癖なのだろうか。それとも壮年男性的な渋さの演出か、単なる足跡モデル(?)の癖なのか。

ケイトの方は、ホークアイのような特徴は少なかったが、どちらかといえば内股の傾向がありそうだった。というのは、つま先の内側にわずかに回った跡がついており、けり出した後に浮いた足が、少しだが内股になっていると予想できるからだ。(もしかしたら外側だったかもしれない。その場合は外股に言い換えることになる。一応戦士なのだから、外股の方が妥当な気もする)逆にホークアイは、内股外股の偏りは無さそうだった。

 

本当は犬の歩き方も色々と考察出来たら面白いのだが、あいにく4足歩行についてはあまり調べたことがないのでやめておく。北の方で猟をしている方々だと色々教えてくれそうではある。

 

 

一時的な広告のためにどこまで作りこみをするのか知らないけれど、個人的には色々と妄想が捗り楽しかった。偶然乗り合わせられてよかったと思う。

せっかくなので、年末に時間ができたらドラマ『ホークアイ』も観てみたい。