この息苦しい自由を有効活用したい
私の今いる学科では、就職関連の安心感は少ない(研究職に進むことさえ危うい世知辛さ!)代わりに、たっぷりの自由を与えられる。
この手の自由は、その中で何かを築けなければ後で苦しむことが簡単に想像できるので、息苦しい。なにかにつけ、こんなこと何の役にも立たないかもしれない、もっと後で役に立つこと(堅実なスキルを身に着けたり?)があるんじゃないか、という思いがよぎる。
とはいえ、不安の波に揺られてアワアワしてばかりでは、この最後のモラトリアムがもったいない。
博士進学経験ありの先輩たちに話を聞くと
①自己分析と情報収集を怠るな
②失敗したら救いようがなくなるような進路選択はするな
③うまくいかなかったとしても後悔しない自信があるところへ行け
あたりのことを、皆口をそろえて言う。①と②が特に不安だ。
学科の同期で②の対策をしている人たちの多くは、プログラミングや情報処理を身に着けている。実験で使う都合上、わたしも多少のプログラミングはするが、実力的には「無いよりはまし」レベルだろう。
そういえば昔、弁理士資格について色々調べたことがある。
国家資格は日本でも通用するし、新人弁理士の多くは30代前半らしく、博士を経てアカデミアは無理だと悟ってからでも方向転換できるからだ。
一方で、世間にはもちろん「弁理士を勧めない4つの理由」だの言う人もいるし、そもそも簡単な資格ではないので、研究も資格取得も共倒れになる可能性がある。それこそ間抜けだ。
もし本当に研究を仕事にしたいのなら、やはり1度国外に行くことを考えるのが確実だろうか。以前いろいろと親切に教えてくれた准教授も、そう言っていた。
実を言えば、国外進出について具体的なことをほとんど知らない。
どんなところがあるか、どんな準備が必要か、日本に比べて大変なことは何か、そこら辺を調べておくのが一番自然だし、役にも立ちそうだ。
色々遠回りはしたが、今抱えている漠然とした不安に対処するため、国外進出について情報を集めることにする。
それと、最近少し忙しさが落ち着いてきた。教養をつける意味で、通学の合間に弁理士関連のテキストを読み進めてみようかと思う(バカなので、目先の不安に囚われてあれこれしてしまう)。
2021年度知的財産権制度入門テキスト | 経済産業省 特許庁
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